北里柴三郎のひととなり 2024年5月11日
第18回勤務医部会定期総会・記念講演会
「北里柴三郎のひととなり」
【講演内容】
新千円札の肖像画となる北里柴三郎は、熊本県阿蘇郡小国町に庄屋の長男として、1853年に生まれた。幼少期は、親戚の家に預けられ儒学を学び、その後不断の努力にて1871年に熊本医学校、1874年に東京医学校(東京大学医学部)にて医学を学んだ。東京大学医学部在学中から「人々の健康を守る公衆衛生」を生涯のテーマと決め、卒業後は内務省に入省した。長崎で流行したコレラの論文が内務省で高く評価され、国費留学生としてドイツベルリンにてコッホの下に留学した。留学中の1886年に、当時としては純粋培養不可能とされた「破傷風菌の純粋培養」に成功し、翌年さらにその毒素を用いた「血清療法」を確立し、世界を驚かせた。帰国後は、1892年に福沢諭吉の援助により伝染病研究所を創立し、その後、血清療法により多くのジフテリア患者を救い、伝染病予防法の制定などの法整備にも尽力した。日本結核予防協会、日本医師会などを創設し、生涯日本の公衆衛生の改善に努めた。
当日は、柴三郎の残した言葉から「ひととなり」をご紹介できれば幸いです(講師談)。
【開催日時】
2024年 5月11日(土)
定期総会 18:00~18:20
(※定期総会からも参加いただけます)
記念講演 18:30~20:00
【開催形式】
WEB・会場のハイブリット開催
〈WEB〉Zoomウェビナー
〈会場〉くまもと県民交流館パレア10F・会議室7
※会場は先着順で定員30名
【対 象】
どなたでもご参加いただけます(事前申込制・参加費無料)
【講 師】
北里 英郎 氏(北里柴三郎記念館 館長)
東京大学工学部(都市工学科)、経済学部卒業
2013年~ 九州大学名誉教授
【略 歴】
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を終了後、9年間博士研究員として渡欧。帰国後、聖マリアンナ難病治療研究センター、北里大学医学部を経て、2004年、北里大学医療衛生学部微生物学研究室教授。
定年退職後、2022年7月より北里柴三郎記念館館長、現在に至る。