勤務医部会について

「医療崩壊」が社会問題になり始めた2007年、医科勤務医会員の有志が集まり、勤務医が医療現場で直面する課題解決のための気軽な意見交換の場として勤務医部会は発足しました。毎年「活動方針」を決めて、月に一度、第二火曜日に開催しています。これまで、提言づくりやアンケート調査の実施 といった活動のほか、シンポジウムや講演会・研修会なども数多く企画・開催してきました。2008年に「救急医療を崩壊させないための提言」を勤務医部会で作成・公表し、2009年1月14日の熊本日日新聞にも取り上げて頂きました。

 2020年は新型コロナ感染症で部会開催の在り方をどうするかという課題が持ち上がりましたが、3月は一度中止し、遅れて集まれるメンバーのみで開催、4月はハイブリッドでの開催が可能となりました。新型コロナ感染症の蔓延で各病院が苦労している中、月1回の部会では公的病院、民間病院、行政の先生たちがコロナ対応について情報交換や情報共有ができ、WEBでの参加も可能なため、参加者が倍増しました。

 熊本保険医新聞では「勤務医リレー投稿」を部員で毎月書いており、部員27名で2年に1回程度、執筆することになりますが、毎回読むのが待ち遠しい内容となっています。また「思い出のカルテ」も執筆したり、熊本日日新聞の「医療の窓」で市民向けに病気の話を書かせてもらったりしています。

 勤務医の先生は、医療が大きく変わる中で勤務医のあり方も大きく変わる中、今まで通り診療・教育・研究・社会の啓発と忙しい日々を過ごされていると思います。勤務医部会では、継続的に情報交換を行い、議論し、「新型コロナ感染症下での医療提供体制の維持・向上」、「新専門医制度」や「医師の働き方改革」など新たな課題も踏まえて勤務医が働き易い環境づくりに取り組んで参ります。 

部会長(熊本県保険医協会 副会長

橋本 洋一郎

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