〈 橋本 洋一郎 先生 〉
禁煙支援のコツ ―5Aアプローチと行動変容ステージモデル―

はじめに  タバコ煙にはタール、ニコチン、一酸化炭素の3大有害成分、実際には約5300種類の物質(約70種類の発がん性物質)が含まれています。  喫煙には「身体的依存(ニコチン依存)」と「心理的依存(習慣)」の2つの依存 […]

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〈 橋本 洋一郎 先生 〉
一過性脳虚血発作(TIA)

はじめに  めまい、しびれ、脱力、歩行障害、発語障害、視覚障害、記憶障害、意識障害などが一過性に出現して来院した患者の診療はスキルが必要である。一過性神経症状の診療では、TIA、TMB、TNA、TGA、TEA、TFNE、 […]

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〈 橋本 洋一郎 先生 〉
脳梗塞の再発予防

 脳梗塞も急性冠症候群と同様に原則、発症当日から再発予防(二次予防)を開始する。喫煙などの生活習慣の修正とともに危険因子対策(積極的降圧は発症1ヵ月以降)、さらに抗血小板薬や抗凝固薬などによる抗血栓療法を行い、必要に応じ […]

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〈 橋本 洋一郎 先生 〉
脳梗塞の急性期治療

はじめに   欧米において脳卒中は「病気の中のシンデレラ」と呼ばれてきた。英語圏で「シンデレラ」とは「無視、冷遇されているもの」を意味する。脳卒中がこのように呼ばれてきた背景には、一般市民および医療従事者に「脳卒中になっ […]

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〈 田中 基彦 先生 〉
ウイルス性肝炎

単独感染によって肝臓に特異的に慢性炎症を起こす肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)であり、いずれも血液・体液を介して感染が成立する。HBVの解明は1964年のオーストラリア抗原(後のHB […]

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〈 吉永 健 先生 〉
呼吸機能検査の意義とその臨床応用

〜息苦しさの原因をみつけよう~ はじめに 「息苦しさ」は臨床の場では呼吸困難と呼ばれますが、あくまで主観的な症状であり、呼吸不全(PaO2:60Torr以下)と同義ではありません。つまり、呼吸困難はあっても呼吸不全はない […]

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〈 早野 恵子 先生 〉
五校・熊大探検記

熊本託麻台リハビリテーション病院・済生会熊本病院 早野 惠子  皆さまは卒業後、教養時代を過ごしたキャンパスを訪れたことがありますか?私は熊本大学卒で、教養科目の講義で毎年、熊本大学黒髪キャンパスを訪れていましたが、熊本 […]

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〈 安田 広樹 先生 〉
誤嚥性肺炎

はじめに  誤嚥性肺炎は食物の誤嚥によって発症すると考えている人も少なくないと思われるが、現在のところ、誤嚥性肺炎の明確な定義はなく、日本呼吸器学会の「成人院内肺炎診療ガイドライン」において、嚥下機能障害を来しやすい病態 […]

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〈 中村 正 先生 〉
リウマチ膠原病疾患

Q:リウマチ膠原病はどのような病気ですか? リウマチ膠原病とは、1つの病気の名前ではなく、全身の皮膚や内臓に炎症が起こってしまうような複数の病気の総称です。  特徴の1番目として、自己免疫現象があります。これは、本来ウイ […]

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〈 吉永 健 先生 〉
気管支喘息の治療の変遷

気管支喘息は成人の5%前後、小児の10%前後の罹患率を示すありふれた疾患だが、その病因と治療に関してはこの50年間で大きな進歩があった。1970年代までは1型アレルギーが病因とされてきたが、成人喘息を中心にIgEに依存し […]

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